北京
PM2.577
3/-2
日本の共同通信は7日、歴史研究者の松野誠也氏が、中国を侵略した日本軍の毒ガス戦部隊が毒ガス弾を使った際の詳しい記録を発見したと報道しました。
日本軍の毒ガス戦部隊が戦闘で皮膚や粘膜をただれさせる「びらん剤」や、呼吸器に激しい苦痛を与える「くしゃみ剤」が入った毒ガス弾を使ったという記録を発見した松野氏は、「今分かっているのはほんの一部に過ぎない」と述べた上で、「必ず事実を明らかにし、教訓をくみ取り、悲惨な歴史を再び起こさないようにする」と表しました。
松野氏が提供した、戦争に関する詳しい記録によりますと、1939年7月、日本陸軍の毒ガス戦部隊が山西省東部の山間部で戦闘した際、「くしゃみ剤」が入った毒ガス弾231発を、また「びらん剤」48発を中国軍に向けて発射したとのことです。
松野氏は日本現代史の研究者で、2010年に明治大学大学院の博士号を取得し、日本軍の生物化学兵器に関する様々な書籍や資料集を発行しています。(雲、森)