北京
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発電所の安全知識を深めるクイズ大会(撮影:劉暢)
「中国パキスタン経済回廊」計画の一環として、パキスタンのスキ・キナリ水力発電プロジェクトの建設工事が進められています。両国から合わせて4000人余りが建設に参加しています。このプロジェクトによって、パキスタンでは数千人の技術者が育成されるほか、電力の不足分の5分の1が補われるということです。
このプロジェクトは中国企業の投資によって2016年12月31日に始まったもので投資額は19億6200万ドル、現在、プロジェクトの35%が完成しています。
遮水壁の品質監督責任者ら中パ両国の作業員(撮影:劉暢)
責任者の鄧思文氏によりますと、パキスタンの従業員は当初、水力発電所の建設に必要な技能を持っておらず、簡単な肉体労働しかできない人も多いという状況でしたが、中国側による研修を経て、溶接工、鉄筋工、コンクリート工、あるいは管理職などのプロフェッショナルに成長したということです。建設工事のピークとなる来年には、雇用されるパキスタン人の数が6000人を超える見込みで、地元の雇用拡大や国民生活の改善にもつながるとされています。
スキ・キナリ水力発電所の遮水壁の建設現場(撮影:劉暢)
同プロジェクトの商務責任者であるビラル・カーン氏は「パキスタンは電力不足に苦しめられてきた。工業はどの国にとっても柱となるものだが、現在、最大都市のカラチと第二の都市ラホールでは、ほとんどの工場が電力不足によって経営不振に陥るか、生産休止の状態になっている。現在建設されているスキ・キナリ水力発電所の発電容量は884メガワットに達するもので、パキスタンに巨大なエネルギーをもたらしてくれる」と述べています。(鵬、謙)