北京
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G20大阪サミットのため日本の大阪を訪れた習近平国家主席は、27日に安倍首相と会談し、数々の点で合意に至りました。これについて、朝日新聞の元編集委員で平安女学院大学の加藤千洋客員教授は28日、中国国際放送局(CRI)のインタビューで両首脳の合意内容を高く評価し、「一国主義や保護主義が台頭する中、日中両国は手を携えて、多国間の自由貿易体制を維持する方向へ世界をリードすべきだ」との考えを述べました。
今回の中日首脳会談について、加藤氏は「過去数年の流れでいえば、非常に和やか、穏やか、友好的な雰囲気であった。また、習主席が来年春の国賓として訪日することもほぼ決まったようで、これが実現すれば、両国にとって非常にプラスになるのではないかと期待している」と述べました。また、「今回は文化交流や民間交流についても話し合い、これは大変良かった。一般市民や若者の直接の交流をどんどんやっていくべきだ」と述べました。
さらに、世界経済の情勢について加藤氏は、「世界3番目の経済大国である日本と2番目の中国が手を組んで、世界で何かを主張していく、あるいは提言していくというインパクト、力強さはある。一国主義、保護主義が吹き荒れている中で、中国と日本が手を携え、多国間の自由貿易体制を維持する方向へ貢献することは大変有意義だ」との見方を示しました。(取材:王小燕、斉鵬)