北京
PM2.577
23/19
習近平国家主席は27日に大阪で日本の安倍晋三首相と会談、双方は以下の十点で共通認識に達しました。
一、双方は中日関係の改善に向けた良いトレンドを積極的に評価する。世界が百年に一度の変化に直面する中、中日両国はいずれも発展の新時代に入り、共通利益や共通の関心事が日増しに増え、両国関係が新しい発展のチャンスに直面しており、双方は新たな時代のニーズに合致する両国関係の共同構築を行うべきだと認識する。
二、両国の指導者は、中日両国は四つの政治文書が定める各項目の原則を遵守し、双方が協力パートナーとしてあり、互いに脅威にならないという政治的共通認識を貫き、競争を協調に変えていく精神に基づき、両国関係が正しい軌道に沿って持続的に前進することを推進していくことを確認する。
三、両国の指導者は、密接な意見交換を保ち、ハイレベルによるリードを強め、政治的相互信頼関係を強めていくことで同意する。安倍首相が日本政府を代表し、習主席の来春の日本への公式訪問を要請し、習主席は原則的にその要請を受け入れることで同意する。両国の指導者は、両国の外交部門に具体的日程に関しての調整を命ずる。
四、両国の指導者は、両国の利益の融合を一層深め、科学技術の革新や知的財産権の保護、経済貿易投資、財政、金融、医療ヘルスケア、シルバーケア、省エネ、環境保護、観光業等幅広い分野における協力を強めていくことで同意する。日本側は「一帯一路」構想が多様化の地域を結びつける潜在力に富む構想であると考える。中国は日本側が「一帯一路」のハイクオリティな共同建設に積極的に参加することを歓迎する。双方は引き続き第三国市場での成果の達成に注力する。双方は両国の企業が相互に投資することを支持し、相手側企業に公平で差別のない、予測可能な商環境を提供する。
五、両国の指導者は、中日両国はともにアジアの文明発展の重要な貢献者であり、アジアの文明の成果を継承発揚するとともに、異なる文明間において平等な対話と交流、学び合いを進めるべきであること、深い歴史文化を絆とし、人的・文化交流協力を持続的に強化していくことを強調した。両国の指導者は、年内にも中日ハイレベル人材・文化交流メカニズムを開始することを決定した。
六、両国の指導者は、中日の民間友好交流を積極的に展開し、相互理解の増進と民心疎通の促進を図ることで合意した。双方は今年の「中日青少年交流推進年」を契機に、修学旅行など豊富な内容と多様な形式を持つ相互訪問活動を行い、友好の種を幅広く蒔いていく。
七、両国の指導者は、中日両国が平和発展の道を歩み、互いに平和発展のパートナーとしての存在を堅持していくことを改めて強調する。双方は、安全分野での交流と協力を強化し、建設性のある二国間の安全保障関係の構築を積極推進し、逐次確固たる戦略的互恵関係と信頼を確立していくべきである。また、両国の指導者は、双方が外交と安全分野での対話をさらに強化していくことで合意する。
八、両国の指導者は、敏感な問題に善処し、矛盾や齟齬を建設的にコントロールしていくことで合意する。双方は今後も東海問題での原則的コンセンサスを着実に履行し、東海の平和と安定の維持に共同で尽力し、「東海を平和・協力・友好の海にする」という目標の実現を目指す。
九、両国の指導者は、中日両国は、アジアの重要な国として、更に世界の主要経済国として、多国間主義と自由貿易体制の共同維持に努め、区域一体化を積極的にけん引し、開放型世界経済の構築と世界各国の共同発展の促進を共に図ることで見解の一致を見た。また、双方は、世界経済の安定的発展の促進と、グローバルガバナンスの改善においてG20にその重要な役割を発揮させ、中日韓自由貿易協定をめぐる交渉を加速し、年内に東アジア地域包括的経済連携(RCEP)の締結に向けた交渉を終了することでも合意する。
十、両国の指導者は、中日両国は国際的責任を果たし、各種のグローバルな課題に共に立ち向かい、発展支援・気候変動・軍縮・ヘルスケアなどに関する諸問題の解決において交流と協調を強化しながら、世界の平和と安定のために共に貢献していくことで合意する。(閣 ミン・イヒョウ む)