【CRI時評】科創板は中国の質の高い発展の「ブースター」だ

2019-06-14 21:05  CRI

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 上海で13日、中国の資本市場改革の「実験田」として科創板(科学技術イノベーション・ボード)が開設された。中国の習近平国家主席が昨年11月に上海証券取引所で、科創板の開設と試験的な登録制を実施することを宣言してから、わずか7カ月あまりだった。このことは、中国の資本市場改革における科創板の重要性を示しており、中国外部の人々は、資本市場の改革発展に対する中国の決意とスピードを知ることになった。

 中国経済は現在、質の高い発展への転換の最中だ。イノベーションによる駆動が、その最大の原動力だ。科創板の核心的な意味とは、制度における刷新だ。中国は世界第2の資本市場であり、科創板を設立して情報の開示を核心とする登録制度を実現させることで、中国の科学技術イノベーション企業は資本市場からさらに強い支持を獲得することになる。資本市場は中国経済の質の高い発展にとっての「ブースター」だ。

 現在のメーンボード、中小企業板(中小企業ボード)、創業板(新興企業ボード)と比べて、科創板では株式の新規上場のために長々と待つ必要はない。真に市場が主導する資本市場における資源の配置であり、実力ある企業は迅速に投資者の支持を獲得することができる。

 世界の主要な先進国の実践からは、科学技術産業の台頭は資本市場による後押しと切り離せないことが分かる。科創板は情報技術、ハイテク設備、新素材、新エネルギー、省エネと環境保護、さらにバイオ医薬などの新たなハイテク産業と戦略的新興産業を重点的に支えることになる。現在までに科創板はこれらの産業分野の企業122社の上場申請を受理している。

 中国は科創板を設立したことで、国際資本にとっての新たなチャンスを生み出したことになる。中国には現在、上場企業が3639社あり、時価総額の累計は52兆元を超える。世界経済がかなり深刻な不確実性に直面している現状にあって、科創板は国際資本にとっての新たな「避難港」になる。2018年の中国大陸部外の組織による大陸部で上場されている株式の買い越し額は前年比85%増の425億ドルだった。それでも、中国の株式市場での外資の比重は2~3%前後にすぎない。将来に向けての上昇の余地はかなり大きいことになる。

 科創板を通じて、国際的な投資家は中国発展の「ボーナス」をさらに多く享受することができる。科創板は中国の資本市場改革の「試験田」であると同時に、国際金融市場の安定した発展のための「中国の貢献」でもあると言えるだろう。(CRI論説員 徐艶清)

 

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