北京
PM2.577
23/19
日本の茨城県つくば市で2日間にわたって行われていた、G20(20カ国と地域)の貿易・デジタル経済相会合が9日、閉幕しました。閉幕後の共同声明では、自由で公平な貿易環境の維持は非常に重要で、G20は世界貿易機関(WTO)の改革に努めるとしています。
声明では、「G20は、WTOの紛争解決メカニズムの強化へ必要な措置や行動をとる。貿易と投資の拡大は、経済の繁栄や持続可能な成長を促す重要な要素であり、現在の貿易環境のリスクは世界経済の成長鈍化につながる恐れがある」と示しています。
また、会議では、越境ECのルール作りについても話し合われました。
更に、人工知能(AI)が世界で急速に発展し、幅広い分野で利用されていることから、初めて議題として取り上げられました。会議では、雇用問題などを踏まえて、AIの開発は人間を中心とし、責任ある開発を目標とすると定めました。
この声明では、米国の反対により「保護貿易主義への対抗」を盛り込むことができず、日本が事前に準備していた、貿易摩擦に対する懸念のみが示されました。(RYU、森)