北京
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韓国の済州で、5月29日から31日にかけて、第14回「平和と繁栄のための済州(チェジュ)フォーラム」が開催されました。今回は「弾力性のある平和なアジアへ、協力と一体化」をテーマとし、各国の学者や元政治関係者が「今の時代はさらに協力共栄が必要で、多国間主義を維持してこそ真の平和や繁栄が実現できる」と呼びかけました。
また、「ともに協力するという多国間主義や自由貿易体制は、世界の平和と繁栄の基盤である。現在の一国主義や大衆迎合主義がはびこる中、一部の国は世界で覇権をとるなどといった考え方を捨て、長い目で見て世界との協力を強化し、最終的に真の繁栄と平和に到達する必要がある」と述べました。
オーストラリアのターンブル元首相
さらに、オーストラリアのターンブル元首相は、基調演説で中国の発展について触れ、「数億人を貧困から脱却させ、地域全体にメリットをもたらしている。中国経済が発展しているのは、平和、協力、ルールに基づく貿易秩序を維持しているからだ。アジア全体にとって、ルールに基づく秩序は平和と繁栄の基盤であり、自由貿易や開放的な市場は経済発展のカギだ」と指摘しました。
英国の学者マーティン・ジャック氏
フォーラムでは、中米貿易摩擦が話し合いの焦点となりました。これについて、英国の学者マーティン・ジャック氏は、「現在、中米両国が面している問題は、どのように新たな付き合い方にたどり着くかである。そのカギは、中国側の態度ではなく、米国がいつまでも世界一であり続けるわけではないと見極めることだ」と示しました。(玉華、森)