北京
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米イェール大学の学長がこのほど留学生にエールを送る声明を発表したことについて、外交部の陸慷報道官は27日、北京で行われた定例記者会見で、「人的交流は中米両国民の共通利益に合致するものだ。政治化したり、いわれなき制限を受けるべきではない」と強調しました。
報道によりますと、イェール大学のピーター・サロベイ学長が、このほど声明を発表し、「海外から来た学生や学者を歓迎、尊重している。開放は、米国のトップレベルの大学が素晴らしい成果をあげる上での欠かせぬ要素であり、イェール大学の特徴でもありつづけるべきだと考えている」と述べたということです。
これについて、陸報道官は、「このような声明を発表しているのはイェール大学だけではない。今年に入ってから、イェール大学のほかにも、スタンフォード大学、カリフォルニア大学バークレー校などの多くの大学が、中国人留学生を含む海外の学生や学者を支持すると表明し、国籍を理由とした憶測が恐るべき不公正につながる恐れがあるとの考えを示している。また、今年3月には、ハーバード大学のバコウ学長も、米中両国の大学などの教育・文化機関が交流と協力を深めることは、両国関係の推進にとって重要であり、同大学は中国の教育研究機関との交流と協力を進めていきたいとの考えを示している」と述べました。
さらに、「残念なことに、米国の一部の機関が最近、根拠もなく中米両国の正常な人的交流に対して手段を選ばぬやり方で制限したり妨げたりしている。これは両国の交流と協力を深刻に阻害し、両国の学術界、さらには社会各界の懸念を引き起こしている。米政府の関係当局においては、理性を取り戻し、民意を尊重し、中米両国民の相互理解と友情の増進に資することをより多く行われるよう望みたい」と訴えました。(鵬、む)