北京
PM2.577
3/-2
撮影:海南日報・李英挺
海南省海口市で21日、中国国際貿易促進委員会と海南省の共催による、第1回自由貿易園区発展国際フォーラムが開幕しました。「ビジネス環境を整え、自由貿易の新たな拠点の整備」をテーマとしたもので、出席者の間からは「保護貿易主義の影響が広まる中、自由貿易区を整備するには質の高い発展が必要だ」と声が聞かれました。
2013年、上海に中国で初めての自由貿易試験区が設立され、それからの5年余りにわたる自由貿易区の発展でビジネス環境が改善し、企業の取引コストが削減されています。
中国国際貿易促進委員会の高燕会長は開幕式で、「現在、中国税関の効率は40%高まった。政務サービスにおけるオンライン化が功を奏し、企業に利便性をもたらしている。ネガティブリストのほか、外資系企業の新規登録に要する時間が3営業日に短縮した」と紹介しました。
長年に渡り中国との貿易を展開しており、またその頻度も増えている東南アジア諸国連合(ASEAN)は去年、中国との貿易額は5800億ドルを上回り、前の年より14%増えています。マレーシアの中国商務部理事会の会長は、中国の自由貿易区について、「対象となる人が多いので重要な経済体と言える。双方の更なる経済や貿易の交流に多くの機会をもたらしている」と述べました。
現在の中米貿易摩擦は、グローバル経済にかなりの影響をもたらしていますが、国連貿易開発会議の詹暁寧(ジェームズ・ザーン)投資・企業担当局長は、こうした中での自由貿易区の整備について「質の高い投資を呼ぶことが重要」と述べました。(殷、森)