グリーン金融で世界トップクラスに　改革・革新試験区の成果続々

　ここ数年で、中国のグリーン金融発展システムの整備が進み、その発展レベルは世界のトップクラスに仲間入りしています。汚染防止とガバナンス、農村振興のためのサービス、経済と社会のグリーン発展の促進などの面で、グリーン金融は積極的な役割を果たしてきました。

　中部地域にある江西省贛江新区は国家クラスの新区であり、グリーン金融改革の試験区でもあります。この試験区ではまもなく、イノベーション金融製品として、全国で初めてのグリーン地方債が発行されます。新区管理委員会財政金融局の秦鼎坤局長は「現在は土地の買い上げやバラック改築などの特別債の需要が特に大きい。スポンジ都市の構築や生態環境の改善、グリーンパーク建設などの面でも金融製品のイノベーションが必要である」と述べました。

　今から2年前、国務院は広東省、浙江省、江西省、貴州省、新疆ウイグル自治区でのグリーン金融改革・革新試験区の建設を認可しました。現在、各試験区の建設が最初の成果を挙げており、グリーン金融システムの構築に有益な経験が積まれています。中国人民銀行（中央銀行）の陳雨露副総裁は、中国のグリーン金融の発展レベルは世界のトップクラスに仲間入りしたと示しています。

　また、中国人民大学生態金融学院研究センターの藍虹副主任は「グリーン信用貸付が、グリーン金融の資金供給において重要な役割を果たしている」としています。（玉華、謙）