北京
PM2.577
23/19
英国の中国問題専門家であるケンブリッジ大学のマーティン・ジェイクス上級研究員はこのほど、「中国はどのようなグローバル大国となるか(What China Will Be Like as a Great Power)」と題する文章を発表し、「米国を含む西側諸国は、中国が同等の実力を持つ競争相手であることを認め、中国との新たな協力・対抗の方式を決めるべき」と指摘しました。
ジェイクス氏は文章で、中国のグローバル大国としての特徴を挙げ、「第一に、中国経済のモデルチェンジは目覚ましいものであり、向こう10年から15年、中国の国内総生産(GDP)は世界総量の3分の1を占めるようになり、経済規模も米国と欧州の総和を上回る。第二に、中国の対外関係において、戦略プライオリティは発展途上国との関係を最優先にしており、発展途上国が直面する難題をより理解できる立場にいる。第三に、『一帯一路』はグローバルガバナンスに巨大な変化をもたらす可能性がある。『一帯一路』沿線国家における人民元の重要性および中国の関連プロジェクトにおける法的発言権は一層際立つものになる。第四は中米関係にある。中米競争の根本的課題は貿易ではなく、イノベーションだ。中国の経済成長は米国に深刻な試練を与えるが、保護主義による対抗は間違っている。米国企業は活気ある中国経済の波に乗るべきだ」としました。(怡康、む)