北京
PM2.577
23/19
アジア開発銀行(ADB)の中尾武彦総裁は3日、フィジーのナンディで行われた第52回ADB年次総会で多国間主義の共同擁護を呼びかけ、「多国間主義システムを信じている。ADBを含む多国間開発銀行はその中の推進要素だ」と示しました。
中尾総裁はアジア太平洋地域の経済発展の見通しを楽観視する姿勢を示したうえで、「グローバル経済の成長が停滞して不確定要素も増しているが、国内消費と強力な投資のバックアップにより、アジア太平洋地域の経済増長は依然として保たれている。今年は5.7%の成長率が見込まれる」と表しました。
また、貿易分野における緊迫化した情勢に懸念を示し、「情勢のエスカレートは消費者と投資者の自信を深刻に損ない、地域の経済成長に悪影響を及ぼすことになる。開放的な貿易・投資を保つことは、経済に活気と持続可能な発展をもたらすカギとなる」と分析しました。(怡康、星)