北京
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中国の大手家電メーカーTCLのポーランド工場では、年間450万台のテレビが生産されています。ポーランドに進出した中国企業のうち最大規模を誇るこの工場は現在、「一帯一路」と中欧貨物列車の力を借りることによって欧州産業チェーンの拠点となり、欧州全土を対象に家電の業務を行っています。
2016年6月19日、習近平国家主席は東欧を訪問し、ポーランドの指導者と両国関係、「一帯一路」建設、中国・中東欧協力などをめぐって意見を交わし、中国・欧州貨物列車の開通を実現させました。これまで、中国・欧州貨物列車の20%がポーランドを目的地、あるいは経由地としています。
貨物列車が開通後、TCLポーランド工場で扱う原材料の輸送にかかる時間は38日から23日に短縮され、効率化とコストの削減が実現しました。工場の物流を担当するヴォイチェフ・コツォト(Wojciech Kocot)経理は「これまで長年にわたって原材料の輸送時間短縮に力を入れてきたが効果は薄かった。中国・欧州貨物列車の開通は新たなチャンスだ」と述べました。
工場の中国側責任者である胡思雅氏は「貨物列車によって、部品の95%が、成都市からポーランド第2の都市ウッジ(Lodz)に輸送されている。ウッジからTCLの工場までの距離はわずか70キロで、生産と販売がうまくつながった」と話しました。(殷、謙)