北京
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「一帯一路」国際協力サミットフォーラム(2018)
中国の最高指導者である習近平中国共産党中央委員会総書記・国家主席・中央軍事委員会主席は、2013年に「一帯一路」構想を打ち出しました。それから6年間で「一帯一路」は「構想」から「現実」へと変わりつつあります。126カ国と29の国際組織が中国側と「一帯一路」協力文書を結び、そのネットワークはアジア、アフリカ、ヨーロッパ、オセアニア、ラテンアメリカの各地域に広がっています。
習主席は2013年9月にカザフスタンで「シルクロード経済帯」の共同構築構想を初めて提唱し、さらに同年10月にはインドネシアで「21世紀海上シルクロード」の構想を打ち出しました。これに始まり、世界規模の相互連結を促す「一帯一路」構想は、世の中からの幅広い関心を集めました。
平和と協力、開放と包摂、学び合い、互恵・ウィンウィンをポリシーとする「一帯一路」。その基本的な原則は、それぞれの知恵と意見を集めるための「協議」、各自が長所を生かして力を尽くす「協業」、そして成果を分かち合い各国の人々に福祉をもたらす「共有」という3点です。その今後のビジョンについて、習主席は「我々が目指す相互連結は、インフラ施設、制度・規則、人的交流の三位一体の連携強化であり、政策上の意思疎通、施設の連結、貿易上のスムーズな流通、資金の融通、相通ずる民心という5つの分野における取組みである」と指摘しました。
この6年間で、中国・ベラルーシ工業団地「グレートストーン」の着工、パキスタンのグワダル港の開業、アフリカ初の国際電気鉄道である「アディスアベバ・ジブチ鉄道」の開通、中国・欧州定期貨物列車の活躍など、「一帯一路」の共同構築によって各国の発展戦略の結び付けや政府間協力が促されており、その影響は我々の日々の暮らしにも浸透しつつあります。
2018年8月、習主席は「一帯一路」構築活動実施5周年座談会の場で、「一帯一路」の共同構築において、ハイクオリティな発展への転換を実現させる方向性を示しました。
北京では数日後に、第2回「一帯一路」国際協力サミットフォーラムが開かれます。37カ国の国家元首や政府首脳などの指導者がフォーラムの場に集まり、「一帯一路」協力も新たな段階へと進むことが見込まれています。(洋、謙)