北京
PM2.577
23/19
李克強総理は現地時間12日、クロアチアのドゥブロヴニクで開かれている第8回中国・中東欧諸国首脳会議に出席し、中東欧16ヵ国の首脳と会談しました。今回の首脳会議は、クロアチアのプレンコビッチ首相が主宰、ギリシアが「16+1協力」に加入したことに歓迎の意が表されました。会議には、欧州連合(EU)、オーストリア、ベラルーシ、スイス及び欧州復興開発銀行(EBRD)がオブザーバーとして出席しました。
李総理は挨拶の中で、過去1年、「16 + 1協力」が収めた成果を前向きに評価し、「先頃、習近平国家主席がヨーロッパの3ヵ国を訪問したことは、中国とヨーロッパの全面的戦略的パートナー関係の更なる発展を推進するものとなった。また数日前には、第21回中国・EU首脳会談が成功裏に開催され、中国とEUは多くの内容を盛り込んだ共同声明を発表した。『16 + 1協力』は中欧関係の一部を成すものであり、欧州一体化プロセスの促進及び中欧関係の発展を利するものだ」と述べました。
今回の首脳会議は、「オープンで、イノベーティブなパートナーシップの架け橋を築く」をテーマにしたものであることから、李総理は、「16 + 1協力」の次段階の発展について、①多国間貿易体制と貿易自由化の方向の維持、②貿易規模の拡大、③「一帯一路」共同構築協力の促進、④イノベーション協力の拡大、⑤中小企業と産業パークの建設協力の促進、⑥大学間での人的交流、文化交流の拡大など六点を提案しました。
また、李総理は、来年、第9回「16 + 1」首脳会議が中国で開催されることを発表、「各国の首脳が中国を訪れ、『16 + 1協力』の将来について討議できることを期待している」と呼びかけました。
一方、中東欧諸国の首脳らも、「『16 + 1協力』メカニズムの立ち上げ以来、中東欧諸国と中国の間での実務協力の成果には目を見張るものがある。それぞれの国は、今回の首脳会談を契機に、全力で『16 + 1』関連プロジェクトの実施を支持し、相互連結とインフラ建設を前進させ、『一帯一路』建設に積極的に関与し、貿易規模を拡大させ、多国間主義と自由貿易を共に保護し、双方のパートナー関係の発展を促進し、地域と世界の安定と発展を促進していきたい」と語りました。
会議の後、中国と中東欧16ヵ国は、「中国・中東欧諸国協力ドゥブロヴニク綱要」を共同で発表しました。また、各国の指導者らは、双方の各分野における10以上の協力協定の調印に立ち会いました。(任春生、む)