北京
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重慶市涪陵区にある37社のザーサイ生産を行う企業の中で、20年にわたってザーサイの輸出に専念する小企業があります。
100人余りの従業員を抱え、「緑陵実業」と呼ばれるこの企業は涪陵区清渓鎮平原村に位置します。1990年代から日本、韓国、マレーシア、シンガポールなどへザーサイを輸出しています。
周琳翔(左)氏と父親の周坤林氏
1999年に周坤林氏が「緑陵実業」を創設しました。その後、息子の周琳翔氏が2012年から輸出業務を担当するようになり、現在企業の法人になっています。周琳翔氏は、「ザーサイは小さいものであるが、輸出の条件は非常に厳しい。企業は多くの困難を克服して輸出の道を歩んだ」と述べました。
清浄技術を説明する周琳翔氏
周琳翔氏は「検査検疫の条件が非常に厳しいため、国営企業を含めて地元のザーサイ企業の中でも輸出を行う企業は少ない。我々が日本へ輸出するのは主に細切りと薄切りのザーサイである。日本は加工面に対して厳しい要求を持っている。原料はザーサイ上部の柔らかい部分でなければならない。このため1トンのザーサイから成果物200~300キロしか加工できなかった。また、コールドチェーン輸送を要求されるため、物流のコストも大幅に増加した」と語ります。
規格に合わない薄切りなどは省かれる
困難が多いものの周琳翔氏は、「誠意をもって事を運びさえすれば、どんな試練にも耐えられる。ザーサイの輸出は非常にやりがいがある」としています。安定した品質で、契約を誠実に守るため、企業は天津の日系企業である株式会社三商と長期的な協力関係を結びました。三商からの月間注文量は約200トンに達し、去年の輸出額は5500万元に上りました。内訳としては9割が日本、韓国、マレーシアへ、1割がシンガポール、インドネシア、インドへ輸出されています。
包装が異なる成果物のザーサイは「緑陵実業」提供の半加工品を使用
現在、市場を一層拡大するため、「緑陵実業」はロシアやパキスタンなどの企業と商談を進めるほか、「一帯一路」沿線諸国の展示即売会に参加することも検討しています。(玉華、星)