北京
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国際通貨基金(IMF)は10日、ここ半年間で世界の金融システムリスクが高まっているとし、金融システムを強化するよう各国に呼びかけました。
IMFはこの日、「世界金融安定報告書」を発表し、金融市場について「去年10月に比べて引き締まってはいるが、アメリカを筆頭に依然として緩和状態である。去年の第4四半期に急落したが、今年に入って大きく回復した。その理由として、中米貿易交渉の先行きに対する楽観論が広まったことと、主な中央銀行が通貨政策の正常化へ粘り強く柔軟な姿勢をとっていることがあげられる」としています。
報告書はまた、「先進国で想定以上の成長鈍化により企業の収益見通しが悪化した場合、また英国が合意なきEU離脱をした場合などは、金融環境が急激に引き締まる可能性がある。このような状況では、基礎的条件がより弱く、金融面の脆弱性が大きく、ショックに対応する政策余地が少ない国々により大きな影響が及ぶ」と指摘しています。(閣、森)