北京
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習近平国家主席は1日、人民大会堂で、世界各国・機関の元指導者らからなる組織「エルダーズ(The Elders)」の代表団と会見しました。習主席は「世界がここ百年で未曽有の変化を迎える中、我々は人類の運命共同体の意識を確立して、地球という人類共通のふるさとをしっかりと建設し、それを守っていくことを唱えている。中国はまだ発展途上の大国ではあるが、果たすべき国際的責任から逃れるようなことはしない」と示しています。
その上で、「中国が『一帯一路』イニシアティブを打ち出したことは、多国間主義と国際協力への重要な貢献となっている。これまで5年あまりにわたって、中国は各国と共同協議、共同建設、共有の理念を守り、協力の考え方を模索し、イノベーションモデルの革新を進めて、新しい情勢下における多国間主義の実践をより豊かなものにしてきた」と強調しています。
エルダーズの議長であるアイルランドのロビンソン元大統領、元国連事務総長でボアオ・アジアフォーラム理事長を務める潘基文(パンギムン)氏、メキシコのセディージョ元大統領など、エルダーズのメンバーも相次いで発言しました。
彼らは発言の中で、「多国間主義が厳しいチャレンジにさらされる中、中国は責任ある建設的役割を果たしている。我々は国連をコアとする多国間体系を断固として守り、国際・地域の安全保障、気候変動などの分野における多国間協力を強めていく。中国には、引き続きリードする役割を果たしてくれることを期待する」としています。
エルダーズは、南アフリカのネルソン・マンデラ元大統領の提唱により、2007年7月に設立された組織です。各国・各国際組織の元指導者らからなり、衝突、貧困、疾病などのグローバルな課題の、対話による解決の推進をモットーにしています。(Yan、謙)