北京
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23/19
アニメ映画「夏目友人帳」が3月7日に中国で上映されてから9日間で、興業収入1億元を突破しました。
映画の舞台となった熊本県人吉市にはアニメ聖地巡礼に訪れる世界の観光者が続々と押し寄せており、町の駅や学校などは観光スポットとして賑わっています。
中国中央テレビ(CCTV)は、日本のアニメ文化は世界に誇るもので、舞台となった観光地は5000カ所にのぼり、観光収入は毎年500億円を上回ったと報じました。
世界最大の観光客輸出国で「観光と文化の融合」を唱えている中国では、「アニメ聖地巡礼の旅」が注目されるようになっています。
上海大学文化産業管理学の李康化教授は「アニメの聖地巡礼がブームとなっていることはIP(知的財産)観光が大きな市場であることを物語っている。観光地と文化の融合は第一の課題となった」と語っています。
また、文化創意学者は「インターネットで世界の美しい風景を楽しめる時代に、一つの駅や橋、十字路から一都市までその場に含まれた文化の価値と心の感動は若い世代にとって単なる自然の風景よりもさらに魅力的で、『観光目的地への消費』は、その場の人々の生活を描いた作品への体験的な消費へと転換している」と分析しました。 (ジョウ、星)