北京
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23/19
李克強総理は15日に北京での記者会見で、「今年は一般外来で処方された高血圧や糖尿病などの慢性疾患の治療薬を対象に医療保険における自己負担分を50%にするとともに、高額医療保険の自己負担額をさらに引き下げていく」と明らかにしました。
李総理は「ここ数年、中国は全国民を対象とする基本医療保障制度を立ち上げた上で、政府と住民による共同負担の形で高額医療保険制度を確立した。これは高額な医療費で悩む患者の負担の軽減に大きな役割を果たすだけでなく、世界においても開拓的な試みとなっている」と述べました。
李総理はまた「去年、中国は17種類の抗がん剤の価格の半減と保険適用範囲への導入を行い、がん患者、とりわけ貧困世帯の負担を軽減した」とした上で、「今年は2つのことに注力する。第一に、一般外来で処方された高血圧と糖尿病などの慢性疾患治療薬を保険適用範囲に取り入れるとともに、その自己負担分を50%にする。これによって、中国に4億人いる高血圧と糖尿病患者に恩恵をもたらす。第二に、高額医療保険の控除免責金額の引き上げと、自己負担額の引き下げによって、より多くの人々に恩恵をもたらす」と示しました。(洋、星)