黄景瑜(ホァン・ジンユー)

2019-03-08 17:09  CRI

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 黄景瑜(ホァン・ジンユー)はいま中国で注目されている若手俳優の一人。1992年11月に遼寧省で生まれました。

 元々はモデル出身であった黄景瑜でしたが、2016年のネットドラマ『上癮(Addicted)』で俳優デビュー。柴雞蛋(朱文嬌)のネット小説『你丫上癮了?』を原作とし、男子高校生同士の恋愛をテーマにしたこのドラマは中国ではタブーの題材とされているため、ネット配信直後に当局から配信中止処分を受けました。そのため、彼のデビュー作を観たことがあるという人は多くありません。そんな事態に見舞われながらも、ドラマの話題が先行し、作品自体よりは主演の2人、黄景瑜と許魏洲(ティミー・シュー)に大きな注目が集まりました。実はこのドラマは、「ハイロイン」という日本題で、日本のアジアドラマチックTV★So-netでも放送されました。

 ドラマをきっかけに話題を呼んだ2人ですが、それ以降、許魏洲は歌手としての活動に専念。一方の黄景瑜は俳優活動を続けることに。新たな転機が訪れてくるのは、2018年の記録的ヒット作となった映画『紅海行動』でした。この映画は香港の林超賢(ダンテ・ラム)監督がメガホンを取り、中国軍隊の活躍を描いた『XX行動』シリーズの第2弾として中国海軍の実力を全面的にアピールするミリタリーアクションになっています。黄景瑜はこの中で主役の一人、蛟龍突撃隊のスナイパー顧順役を好演し、演技派としてさらに人気を高めています。この作品は同年9月に日本題『オペレーション:レッド・シー』として東京・シネマート新宿、大阪・シネマート心斎橋での公開も果たしました。最終興行収入は36億元を超え、2018年中国年間映画ランキング第1位に輝きました。

 2018年に俳優として大成功を収めた黄景瑜ですが、2019年もお正月早々に大注目の新作が登場しました。彼を主演に迎えた新作は、2014年に『後会無期(Continent)』で鮮烈な監督デビューを果たした中国のベストセラー作家、韓寒(ハン・ハン)監督の『飛馳人生(Pegasus)』。監督自身がカーレーサーとしても知られていることから、今作は前作『乗風破浪』(2017)と同じくカーレースを題材にした作品となっており、しがない露店商の元人気レーサーが、栄えあるレーサー復帰を目指すも、事態は予想外の方向へと向かっていってしまうというストーリーです。元人気レーサーを人気俳優の瀋騰(シェン・タン)が演じ、そのライバルとして現れる現役人気レーサー役を黄景瑜が演じています。瀋騰と、どんな勝負を見せてくれるのか、それは映画を見てのお楽しみです。(ミン・イヒョウ 謙)

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