北京
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中国銀行保険監督管理委員会の王兆星副会長は25日、北京で、「2年間の努力により金融の安全性が確保され、リスクが抑制された。実体経済の投資に資金が回らず、資金が金融業などの仮想経済へ流れるといった状態が変わった」と述べました。
王副会長は、国務院報道弁公室の記者会見で、「ここ2年間、中国は監督管理制度、法律、規定など100件近い項目を修正したほか、銀行や保険会社十数万社を査察し、このうち6000社近くを違法行為により処分した」と説明しました。
また王副会長は、金融問題に関する今後の改善策について「銀行の不良資産処理に力を入れるほか、地方政府での債務問題の適切な対処やリスクコントロールの向上を目指す」と指摘しました。
王副会長によりますと、中国は現在、リスクの緩和を進めるとともに、開放の拡大で金融市場の活力を強め、競争力を引き上げています。先ごろ、対外開放に関する15件の実施策を打ち出しました。さらに新たな開放措置の検討にも着手しているとのことです。(殷、森)