北京
PM2.577
23/19
ロシア外務省のザハロワ報道官は22日、「ベネズエラ情勢が限界に近づいており、米国は軍事的な挑発を行うための準備をしている」と示しました。同日、米国のポンペオ国務長官は、同国が23日からベネズエラ国内へ支援物資の搬入を開始することを明らかにしました。
ザハロワ報道官は定例記者会見で、米国によるベネズエラへの物資搬入について「これはベネズエラ政府の支持者と反政府勢力との衝突を招く可能性がある。さらにベネズエラの合法的な大統領を免職するための武力行動に口実を提供する」と指摘しました。
報道によりますと、米国はこれまで、ベネズエラの隣国であるコロンビアの国境地域に数百トンの物資を搬入したと同時に、ベネズエラ政府に対してこれら物資の受け入れを求めています。一方、ベネズエラ政府は「米側の『支援』は軍事的な関与を行うための準備である」して物資の受け入れを拒否するとともに、米国によるベネズエラへの制裁解除を求めています。なお、「暫定大統領」と自称しているベネズエラの野党指導者グアイド氏は米側による物資搬入を確保するために「あらゆる必要な手段を講じる」と重ねて表明しており、23日にそれに向けた全国デモを行うよう支持者らに呼びかけました。(洋、星)