北京
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「岳麓宣言」の表紙
「岳麓宣言」発表会の現場
2月21日は国際母語デーです。中国教育部や国連教育科学文化機関(ユネスコ)の北京駐在事務所などは同日北京で、言語の多様性の保護や促進に力を入れていくことを目標とする「岳麓宣言」を発表しました。これはユネスコの「言語の多様性保護」をテーマとした初の永久的な文書です。
「岳麓宣言」は去年9月、ユネスコと中国政府が湖南省長沙市で共催した第1回世界言語資源保護大会で作り上げたものです。大会では、ユネスコや各国の政府、関係学術機構の代表及び専門家、学者らが「岳麓宣言」草案について話し合い、採択しました。その後、ユネスコは「岳麓宣言」草案に関して広く意見を募集して、先月、公式サイトで最終的な宣言を公開しました。
中国教育部言語文字応用管理局・言語文字情報管理局の田立新局長によりますと、「岳麓宣言」には、当面の言語資源や言語の多様性を保護する指導思想が盛り込まれ、各国が行動計画の策定を提唱すると共に、中国の言語資源の保護に関する経験や様式、ロードマップを提供したことで、一里塚となる歴史的な成果と評価されたということです。
統計によりますと、全世界で使用されている言語は7000種類以上で、そのうち96%を使用する人はわずか全世界の総人口の4%しかいないということです。
ユネスコは1999年、毎年2月21日を「国際母語デー」に制定しました。これは文化や言語の多様性、それぞれの母語を尊重し、推進することを目的としています。(藍、星)