北京
PM2.577
23/19
外交部の華春瑩報道官は12日に北京で、「中国は関連諸国に対し、中国を貶める目的でいわゆる『ネット上での情報窃盗』やクラッキングなどの問題を騒ぎ立てることを停止し、中国の利益と二国間関係に傷をつけるような言動を慎むよう促す」と指摘しました。
近頃、西側のメディアは「中国の情報機関のために働くハッカーがノルウェーのソフトウェア会社の機器に侵入した」と報じた上で、これは中国が世界規模で実施するサイバー攻撃キャンペーン「クラウドホッパー(Cloudhopper)」の一部であり、その目的は知的財産権や商業上の機密を盗み取ることにあるとしています。また、オーストラリアも、国会の公式サイトがハッカーの攻撃を受けたことについて、中国との関連性を調べている最中だということです。さらに、ノルウェーの情報機関は、ロシアや中国がノルウェーを標的に、複雑なサイバー攻撃行動を起こす可能性があるとしています。
これらに関する記者の質問に対して、華報道官は「関連の報道には留意しているが、これは一部の国が実施している、中国を貶めるための行動の一つに過ぎない。中国は、サイバーセキュリティはグローバルな問題であり、各国の共通利益に関連するものであり、国際社会が一丸となって守っていくべきものであるという、一貫した認識を持っている。長期にわたって、真にサイバーセキュリティに関心を持っている人であれば、(米国の監視プログラムによる)『プリズム計画』を忘れていないはずだ。また、サイバー攻撃集団『イクエーショングループ』のこと、さらには、一部の国が攻撃的なサイバーツールを研究・開発したことで、ランサムウェア『ワナクライ』が世界的に猛威を振るったことは、それ以上に知っているはずだ。これらの事件は、世界規模でサイバーセキュリティに警鐘を鳴らしている」と回答しました。
華報道官はその上で、「中国はサイバーセキュリティの確固たる擁護者であり、いかなる形のサイバー攻撃や情報窃盗にも断固反対し、それを取り締まっていく」と改めて強調しました。(Yan、謙)