北京市副都心と「雄安新区」の開発

2019-01-19 11:10  CRI

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 1月19日放送 担当:王秀閣

 毎週土曜日にお送りしている「チャイナビジョン2019」。この番組では、新たな時代を迎えた中国に様々な角度からスポットを当て、最新の中国事情をお届けします。

 今週のお相手は私、王秀閣です。

 昨年末報道された、日本政府が東京から地方に移住して就職・起業する人を対象に、最大300万円の資金を給付する制度を立ち上げ、今年からそれが実施される、というニュースは、中国でも広く報道され、多くの人の注目を浴びました。地方への移住と地方での就職や起業を支援することで、東京への一極集中の状況を是正し、人口減少に歯止めをかけることが狙いのようですが、大都会への人口集中、それも過度の集中は、どこの国にとっても頭を抱える課題のようで、こちら中国でも同様の問題が見うけられるようになっています。

 中国の首都である北京市は、人口の集中、交通の混雑、自然環境や生活環境の悪化などから、北京市周辺の通州区に副都心を、そして北京市の首都機能の緩和のため、北京市を取り巻いている河北省に「雄安新区」を立ち上げることを決定、現在それぞれの建設が進められています。今日のチャイナビジョンは、北京市副都心、そして「北京・天津・河北一体化」に向けた「雄安新区」の開発について、その建設状況をお伝えしたいと思います。

 北京市は中国の首都であると同時に、北京市という直轄市の機能も備えています。そのため、首都としての行政機関、そして「首都ではない」、つまり北京市としての行政機関が、この一つの都市に集中し、人口や交通、環境など様々な問題を引き起こしています。

 これを解消するため、北京市政府は3年前の2015年11月、北京市内の南東部に位置し、河北省の廊坊市に隣接する通州区に副都心を建設することを決議しました。これにより首都ではない機能、つまり北京市の機能である行政部門や事業機関は通州区へ移転されることになったのです。

 一方、首都機能の滞りを解消するためのプランを「京津冀一体化(北京・天津・河北一体化)」の方針に基づいて検討した結果、最適なプランとして2017年に決定されたのが、国家クラスの新たな行政区としての雄安新区でした。雄安新区の計画範囲は、北京市に隣接する河北省の中部に位置する「保定市」の管轄下にある「雄県」、「容城県」、「安新県」の3県、そしてその周辺部で構成される地域です。雄安新区の名称は、3県のうちの2県である雄県と安新県から一文字ずつ取って命名されたものです。

 副都心としての「通州区」、そして国家クラスの新たな行政区である「雄安新区」。首都エリアにおけるこの二つのプロジェクトの建設は、現在どのように進められているのでしょうか。このほど、北京・天津・河北省共同発展指導グループ事務室の林念修副主任が次のように紹介しました。

 「現在、雄安新区と北京副都心の計画と建設は、高基準の下、高水準で進められています。副都心の建設では、交通や自然環境、産業などの重要分野の建設はもちろんのこと、政府機関の第一期工事もほぼ完成し、北京市の政府機関の第一陣の移転がすでに終了しているほか、行政機能の分散調整が着実に進行しています。」

 林主任によりますと、北京・天津・河北省の共同発展計画がスタートして5年目を迎える今年は、具体的進展に向けた難関克服の肝心な時期にあり、雄安新区と北京副都心はグランドデザインの段階から具体的な施工の段階に移行しているとされます。この5年間、一般製造業企業2600社がすでに移転を済ませ、市場700カ所余りが移転改造を終えた他、北京と雄安を結ぶ鉄道などインフラ整備プロジェクトも先行スタートし、「レールが結ぶ北京・天津、河北省」計画も整備も加速、一連の重要な改革革新に向けた措置も発表され、公共サービスの共同整備とシェア事業も目に見える成果を上げているということです。

 「雄安新区の建設では、北京と雄安を結ぶ鉄道が去年着工したほか、淡水湖である白洋淀の整備、植林などの自然環境プロジェクトもスタートしています。中でも、雄安市民サービスセンターはすでにオープンし、運用を開始しています」

 さらに、「通州区」にある副都心の開発の現状について、隋振江北京市副市長はこう語ります。

 「副都心を、都市特有の課題を持たない地域へと育て、環境に配慮した交通システムを構築し、産業と住宅地の交通の連携を強めていきます。また、人口密度についても、1平方キロあたり9000人以下に収めていきます。自然空間を大幅に増やし、副都心の40%を緑や水に覆われた場所にして行く予定です。この様なエコシステムに配慮した環境配分は、これまでその他の地方で同様に開発された都市でも実現していないことです」

 「チャイナビジョン2019」、今日は北京市副都心建設および「北京・天津・河北一体化」に向けた「雄安新区」の建設状況についてお伝えしました。

 お相手は王秀閣でした。

ラジオ番組
10月29日放送分
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王帅