北京
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長江の河口に位置し、世界最大の沖積島(砂が堆積して出来た中洲)であり、中国で三番目に大きな島でもある上海崇明島は、長江デルタ地帯や長江流域だけでなく、全国の生態環境と生態安全に対しても重要な意味あいを持つと考えられています。現在、崇明島は「世界レベルの生態島」建設に向けて歩みを進めており、エコフレンドリーな生産とライフスタイルを生活に取り入れるのみならず、世界最先端の生態開発理念の導入を進め、中国のその他の地域のエコフレンドリー開発に手本を示しています。
上海から僅か70キロの場所にあり、交通も非常に便利な崇明島には現在、70万人の住民が暮らしており、優れた自然条件を生かした果物や野菜づくりなど、手付かずの自然のままの有機栽培が進展を遂げる一方、美しい風景は多くの観光客を引き付け、民宿などのレジャー、アグリツリズムも盛んであるなど、人と自然の調和の取れた共存が進められています。
さらに、外国の優れた経験から積極的に学び、エコツーリズムで有名なフランスのコルシカ島とも連携しています。第1回中国国際輸入博で、崇明島はコルシカ島商工会と協力覚書に調印し、生態保護、エコ農業、エコツーリズム、有機食品など、コルシカ島の優れた発展理念とモデルを導入していくことについて協力モデルの模索を進めるということです。
崇明区共産党委員会の唐海龍書記の話によりますと、2020年には、崇明島の森林カバー率は30%に、エコフレンドリー食品の認証率は90%に、農村の生活汚水の浄化処理率は100%にそれぞれ達し、将来においては崇明島が長江の濾過フィルターとして機能していくことが期待されています。(Lin、む)