北京
PM2.577
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ケニアがインド洋に面したモンバサ港の利用権を中国への債務の担保にしているとの噂が広まっています。これについて、ケニヤッタ大統領は28日、モンバサで地元メディアの取材に対し「事実無根」と述べました。
このところ海外のメディアは、ケニアが巨額の債務を背負ったため、モンバサ港の利用権を中国への担保としたと報道しています。これについて、中国外交部やケニアの政府関係部門が相次いで否定しましたが、一部のメディアはなおも疑問視しています。このため、ケニアのケニヤッタ大統領が自らメディアを前にこの問題について説明しました。
ケニヤッタ大統領は、「債務は主にインフラ建設によるもので、これは我々の代に利益をもたらすだけではなく、次の世代も恩恵を受けるものだ」と説明しました。また、「ケニアの国債は持続不能と批判されているが、ケニアはこれからも中国や世界のほかの国の借款を受ける。インフラの改善を目指す国はすべて借款が必要だ」と強調しました。
また、ケニヤッタ大統領は、中国からの借款はケニアの損害となるかとの質問に対して、「ケニアはどの国にも頼らない。今は発展が必要なことを理解してくれるパートナーを求めており、中国はその一つで、世界銀行や日本、フランス、ドイツと同じように大変心強いパートナーだ」と答えました。(非、森)