北京
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広東省黄埔税関区域で、国内の海運港湾として初の24時間通関スマート化が実現しました。これにより、各港間が効率的に連係し、広東・香港・マカオグレーターベイエリア(大湾区)の物流一体化の形成にプラスになることが期待されています。
広東省黄埔税関区域は貨物埠頭が多く、珠江口東側の広い範囲にわたっているため、コンテナの輸出入で重要な場所となっています。しかし、黄埔税関自体は珠江の奥にあり、大型貨物船の寄港ができません。そのため、黄埔税関を通過した貨物は、珠江を下って深センや香港などの港で大きな船に積み替えられてから目的の国へと運ばれるようになっています。
ところが、通関に時間がかかることから、急ぎの貨物はまず陸路で深センまで運ばれることが多くなっていました。その場合、水路よりもコストがかかり、トラックの夜間運転が増えることで安全面のリスクも高まります。
今回の通関スマート化によって、時間を問わずに通関申請ができるようになり、また、通関にかかる時間も短縮されました。黄埔税関から深センや香港の港までの区間で水路を使うデメリットの大幅な軽減が実現しました。(玉華、謙)