北京
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中国のグローバル・シンクタンクは3日、北京で最新の「中国企業グローバル化レポート」を発表しました。このレポートによりますと、中国企業の海外投資は数年前の急速な成長と比べスピードが緩やかになり、投資も更に理性的な傾向が目立つほか、投資主体も多元化の様相を呈しています。
商務部の統計によりますと、2017年、中国企業による外国への直接投資額は、これまでの10年で初の減少を見せたことがわかりました。グローバル・シンクタンクの王耀輝主任はこの点について、「先進国が投資の参入基準を引き上げたことに加えて、中国が企業の海外投資についての監督管理を強化したことも原因だ」と指摘しました。
また、レポートによりますと、2017年中国企業の海外への投資は、M&Aが主な目的でしたが、不動産、ホテル、娯楽などの分野におけるは抑制されたとしています。また投資分野について、製造業に集中しているほか、情報トランスミッション、コンピューターサービスとソフト産業への投資が勢いよく伸びているとのことです。
他にも、王耀輝主任は、「一帯一路」における経済貿易協力では、国有企業と私営企業が足並みを揃えて取り組む様子が見られると述べました。また、2019年について、同報告は、中国企業による海外への投資の重点が欧州と「一帯一路」沿線のマーケットに移っていくだろうとの指摘を行っています。(任春生、む)