北京
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習近平国家主席は19日、ブルネイの首都、バンダルスリブガワンでハサナル・ボルキア国王と会談を行いました。
この中で習主席は、「今回は初めてのブルネイ訪問で、中国とブルネイは歴史的にも文化的にも古い歴史を持つ。両国は海を隔てた近隣国であり、信頼し合える友人でパートナーでもある。双方の戦略的パートナー関係は、政治的信頼や経済連携、文化交流や多国間相互支援を中心としたパートナー関係であり、その成果は両国民のためになっている」と述べました。
また、習主席は「21世紀の海上シルクロードを建設する上で、ブルネイを重要なパートナーとみなしている。今後も『一帯一路』イニティアシブとブルネイの経済多元化戦略『2035ビジョン』を結び付けて、両国の互恵協力をさらに盛り上げていきたい」と強調しました。
さらに、南海問題について習主席は「南海の平和と安定の維持は中国とブルネイの利益に深く関わっており、両国民の共通の願いでもある。中国はブルネイが打ち出した『並行路線』というアイデアを高く評価している。これは当事国が友好的に話し合って争いを解決し、地域の国々がともに南海の安定を維持するものである。今後も海上の協力と南海行動規範をめぐる交渉を進め、南海を平和の海、友情の海、協力の海にしていきたい」と述べました。
これに対してハサナル・ボルキア国王は、「ブルネイと中国は友好の歴史が深く、両国関係は相互尊重や互恵ウィンウィンを元に絶えず深まっている。ブルネイは『一つの中国』という原則を堅持し、習主席の訪問を契機に貿易や投資、農業、観光、教育、文化、司法などでの交流や協力を強化し、両国民のためになるようにしたい。また、地域の国々が対話や協議を通じて南海の平和と安定を共同で維持し、海上協力を推進していることは何よりだ」と語りました。
会談後、両首脳は「一帯一路」をめぐる協力文書などの調印式に立会い、「中華人民共和国とブルネイ・ダルサラーム国共同声明」を発表しました。(ミン・イヒョウ 森)