北京
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18日付けの新聞「人民日報」に、「世界経済という船を素晴らしい未来へ進めよう」と題した論評が掲載され、習近平国家主席がアジア太平洋経済協力会議(APEC)CEOサミットで行った基調講演について論じました。
これによりますと、習主席は人類の未来に目を向けて、世界経済の発展の方向を掴み、改革開放以来の40年間で収めた中華民族の偉大な復興のプロセスをまとめ、中国が世界各国の共同繁栄に努めていくと約束しており、国際社会の注目を浴びています。
現在、世界は新たな変革や変化が巻き起こっています。習主席は「経済のグローバル化が進んでいるが、保護主義と一国主義が世界経済の成長に影を落としている。新たな技術革命や産業変革が訪れているが、成長の原動力が切り替わっていない。国際情勢は大きく変わっているが、発展のアンバランス状態は変わっていない。グローバルガバナンスは変革しているが、立ち遅れが問題になっている」と指摘しました。協力と対抗、開放と閉鎖、互恵ウィンウィンとゼロサムゲームという具合に、人類はまたも選択の十字路に立っているとしています。
最近の歴史を見れば、世界は選んだ道により全く違う軌跡を描いていることが分かります。アジア太平洋地域にはAPECが誕生し、開放と融合という流れに沿って、今や世界で最も活力と潜在力を持つ経済地域になっています。しかし、第二次世界大戦は人類を苦しめました。習主席は人類の運命共同体意識の向上を強調しました。
また習主席は、世界経済を発展させていく方向を把握するために、「開放を堅持し発展の空間を広げること、発展を堅持し人民の福祉を保つこと、包括性を堅持し交流して学び合うこと、革新を堅持し成長を拡大すること、ルールを守りグローバルガバナンスを改善すること」という5つの主張を打ち立てました。
中国は世界を開放させていく推進者であり、世界経済を安定成長させる動力であり、また各国がビジネスを展開していく大きな市場であり、グローバルガバナンスの改革の貢献者でもあります。40年間の改革開放によって、中国自身が発展を遂げたほか、世界にも利益を与えています。
世界経済が多くの問題に直面している中、支え合って難関を切り抜ければ、大きな船はより素晴らしい未来へと向かうことになるでしょう。(殷、森)