北京
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ドゥテルテ比大統領の招きに応じ、習近平国家主席が11月18日~21日にブルネイ、フィリピンに対して初の公式訪問を行います。これは中国の国家元首として13年ぶりの両国への公式訪問でもあります。これを受け、ドミンゲス比財務相はこのほどCRIの単独取材に対して、「習主席の訪問には重要な意義があり、両国関係の深まりと緊密さをあらわすものだ」と高く評価しています。
情報によりますと、習主席のフィリピン訪問中、中比間では金融、インフラなど多くの分野を網羅する協力協定の調印が予定されています。これに対して、ドミンゲス財務相は「立ち遅れたインフラがフィリピンの発展の主なボトルネックだ。中国との協力は、フィリピンの貧困削減と国民の暮らし向きの向上に大変役に立つもので、中国による多くの水利施設への支援は、現地の食糧増産につながっただけではなく、メトロ・マニラ地区の給水条件も改善してくれた。また、今後予定されている鉄道整備プロジェクトは、フィリピン人の外出の利便性を改善するだけでなく、フィリピン経済の発展にも大きなプラスの効果が期待できる」との見方を示しました。
ドミンゲス財政相はこのほかにも、「両国の貿易額は膨大なものであり、ドルを介さずに、フィリピン・ペソと人民元の直接交換ができれば、双方にとってコストの削減につながり、両国の経済と貿易の関係発展を大いに促すことが期待できる」としました。
10月30日、中国銀行マニラ分行の発起により、フィリピンの銀行13行が発起会員となるフィリピン人民元取引商協会が正式に調印され、発足しました。同協会は傘下に人民元とペソの直接取引市場を開設、この11月下旬の取引開始を目指しているということです。
ドミンゲス財務相はさらに、「この3月、フィリピンは中国で初めてパンダボンドを発行した。現在、当初の3倍の規模で再びパンダボンドを発行する計画を進めており、今後も金融分野で中国との提携を広げていきたい」との考えを表明しました。(Yan、む)