北京
PM2.577
23/19
第12回中国国際航空宇宙飛行博覧会が広東省珠海市で開かれました。飛行高度、飛行時間、ステルス技術などに優れた無人航空機(ドローン)製品がハイライトとなっています。
無人航空機について、専門家は「世界の航空工業で最も活気ある分野」と示した上で、現在、中国製品が技術で世界トップレベルにあり、輸出量は世界一であると話しました。
今回の博覧会でも、無人航空機ブームは依然として続いています。中船海空装備公司は、固定翼式の無人航空機とマルチコプター式無人航空機を複数展示しました。その一部は海上運用を想定しているとのことです。同社試験保障センターの韓小龍副主任は「われわれが研究開発した無人航空機回収システムによって、海上運用の際のネックは解決できる」として、「弊社の無人航空機のほとんどは、滑走無しで離陸し、弾丸の発射を主な機能としているが、回収面での機能としてパラシュートやワイヤー式フックなども備え、降下の際に滑空する必要がなくなっている」と紹介しました。
また、今回の最も注目されている機体の一つが、中国宇宙飛行科学技術グループが開発するレインボー(彩虹)シリーズの新型ステルス無人航空機、レインボー7(彩虹-7)型です。初公開となる同機は、高空飛行と長時間飛行、亜音速でのステルス飛行といった性能を備え、危険度の高い環境下での長時間の偵察、対空防衛、作戦支援などの任務に対応できるようになるということです。無人航空機レインボーシリーズのチーフエンジニアである中国宇宙飛行科学技術グループの石文氏は、同機の初飛行と性能試験は2年以内に完了するだろうと話しています。
なお、レインボーシリーズは偵察機能と戦闘機能の一体化を特徴とした、輸出量が最も多い国産軍用機です。同シリーズは豊富なタイプの機種を揃えており、世界十数の国・地域に輸出されています。(ヒガシ、謙)