北京
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中国の中央銀行である中国人民銀行は2日、「中国金融安定報告(2018)」を発表しました。それによりますと、今の中国金融システムは弾力性が高まり、運営は全体的に安定しているということです。また、来年はマクロ経済・金融政策の先見性や柔軟性、有効性が向上し、マクロ経済と金融システムの安定性がさらに高まり、実体経済への金融サービス能力とリスク予防能力が一段と強まるだろうと見込まれています。
これについて、中国人民銀行弁公庁主任で、金融穏定局の周学東局長は「各分野を見ると、金融リスクは全体的に減少している。リスクの元が効果的にコントロールされており、システムリスクは発生しないだろう」と述べました。
また報告では、来年の世界経済と金融市場には依然として大きな不確定性があり、中国経済が高度な成長から質の高い成長へ変わり、構造転換が進む中、一部の金融リスクはあるものの、中国経済は規模も市場も大きく、受け入れ力や粘り強さがあるので、基本情勢は変わらないとしています。
さらに、中米貿易摩擦については、「中国経済への直接的な影響は少ないが、投資者の心理への影響は見積もれない」とし、あらゆる手段を利用して中国金融市場への衝撃に対応し、システムリスクの発生を防いでいくと示されています。(Lin、森)