北京
PM2.577
23/19
こんにちは、日本人スタッフの森です。こちら北京も例年になく暑かった夏が過ぎ去り、1年で最もいい季節を迎えようとしています。このところ投稿が途絶えていたのは決してその暑さにやられていたためでもありませんが、久しぶりに地元の密着情報をお届けしましょう。9月21日、日中間の貿易や経済交流について行われたシンポジウムを見てきました。
会場はこちら、「北京外国語大学」です。文字通り中国の外国語学習者の総本山であり、CRI日本語部にも何人かOBがいます。中国の大学は語学教育が非常に盛んで、こうした語学系大学でなくても大手の大学におおむね外国語学部があり、日本語など英語以外の学問もみっちり勉強することができます。
配布された式次第です。話し合いの中心は日本の「商社」で、日中貿易を中心とした商社のあり方などについて討論が展開されました。
パネラーは日本側から3名、中国側から2人で、政府関係者や商社役員などです。
日中間の経済関係に関するこれまでの歩みから現在の動向、そして今後の見通しについて、パネラーからそれぞれ意見が述べられました。右の写真は、日本の大手総合商社による中国の大型経済圏構想「一帯一路」への参与を示したものです。
見学者はやはり大学生が中心であり、地方から駆け付けた熱心な学生もいました。大学院生が中心で、Q&Aコーナーでは将来の就職も見据えて熱心に質問する姿が目立ちました。
顔なじみの日系企業社員もいました。(右から)金井さん、小高さんで、大手セメント会社に勤務しています。
シンポジウムはほぼ予定通り夕方5時に終了し、その後は学生食堂に移動して懇親会が行われました。
料理を囲みながら、日本のビジネス関係者と地元大学生が交流しています。学生にとっては貴重なリクルート活動の時間ですね。
パネラーを務めた魏傑さん(右)と一緒に写真を撮りました。東京大学と清華大学という両国それぞれ最高峰の大学を卒業し、日本の大手商社に長年勤務した経験を持っています。
日中関係はこのところ追い風基調に乗っており、首脳の相互訪問も期待されるなど経済面だけでなく政治面もいいムードを迎えつつあります。ところで今回、メディア人として一番収穫だったのは、一流商社マンの専門的な日本のビジネス用語を聞けたことでした。中国語の訳文であるニュース原稿のチェックをしていると頭の中が中国語化して、えてして日本語らしくない表現で妥協してしまいます。中国事情に詳しくない日本人に対して、しっかりしたビジネス用語できちんとした説明や解説を届けたいと強く感じました。(森 雅継)