北京
PM2.577
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朝鮮国務委員会の金正恩(キムジョンウン)委員長は19日、平壌(ピョンヤン)百家園国賓館で韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と会談を行い、「9月平壌共同宣言」(以下:「宣言」)に署名しました。両国首脳はその後の記者会見で、朝鮮半島を核兵器も核の脅威もない平和な土地にすることで意見の一致に至ったことを表明しました。
朝鮮側は、関係国の専門家たちの立会いの下、朝鮮北西部・東倉里(トンチャンリ)にあるミサイル発射台とエンジン試験場を永久的に廃棄することを承諾した上で、米国が6月12日の朝米首脳会談で署名した「朝米共同声明」の精神に則って関連措置を取るのであれば、寧辺(ヨンビョン)核施設の恒久的な廃棄を含む動きを考慮に入れることを約束しました。金正恩委員長はまた、文在寅大統領の招きに応じて、近うちにソウルを訪問することを明らかにしました。
「宣言」によりますと、双方は非武装地帯などの地域における軍事敵対状態を終結させ、半島全域で紛争リスクを取り除き、敵対関係を解除する点において共通認識に達したということです。宣言の付属文書として、双方は板門店(パンムンジョム)宣言における軍事領域共通認識の実行に関する協議に署名し、同協議を確実に実行に移し、積極的に具体的な措置を講じ、半島に恒久的な平和をもたらすことで意見が一致しました。
その内容には、双方が年内に東海(トンヘ)・西海(ソへ)海岸鉄道および自動車道路の開通プロジェクトを開始することや、人道主義分野における協力を強化し、離散家族問題を根本的に解決すること、および2032年夏季五輪の開催地を共同申請するといった内容が盛り込まれました。(怡康、謙)