北京
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23/19
北京時間の17日、米国国防総省は2018年度の「中国の軍事力と安全保障上の展開に関する報告書」を発表しました。この報告は中国の戦略的意図を曲解し、いわゆる「中国の軍事的脅威」を大げさに示し、台湾海峡の両岸関係と情勢について、不当に議論として取り上げています。
これに対して、中国国防部の呉謙報道官は同日夜に談話を発表し、「中国軍隊はこれに断固として反対し、米国側に厳しく申し入れる」と述べました。
呉報道官は、「中国は平和発展の道を揺るぎなく歩み、『防御的国防政策』を揺るぎなく実行し、一貫して世界平和の構築者およびグローバルな発展への貢献者、そして国際秩序の擁護者であり続ける。近年、中国軍隊はますます多くの平和維持活動や船舶の航行の護衛、災害救援といった海外での軍事任務に従事し、力の及ぶ限り、より多くの国際的責任を担い、より多くの公共安全製品を提供している。そのために払った貢献と努力が、国際社会から賞賛を得てきた」と改めて強調した上で、「中国軍隊の現代化は、国家の主権、安全、発展の利益を守り、世界の平和、安定、繁栄を維持するためのものである。中国軍隊の改革や兵器・装備の発展、サイバー空間における防衛能力を高めることなどには正当性があり、合理的だ。米側が報告の中で示した非難は、全くの憶測でしかない」と指摘しました。
また、「台湾地区は中国の一部分である。これは鉄のような事実だ。我々は米側に対し、『一つの中国』の原則と中米間の三つの共同声明の規定を遵守し、台湾問題を慎重に取り扱うよう求める。中国軍隊はこれまでと同様に国家の主権と領土保全を揺るぎなく守り、台湾海峡地域の平和と安定を揺るぎなく維持していく」と強調しました。
呉報道官はさらに、「米側は、『中国の軍事力と安全保障上の展開に関する報告書』を毎年発表し、中米間の相互信頼を損なっている。この行いは、双方の共通利益には合致しない。我々は米側に対し、冷戦思惟を排除し、中国の国防と軍隊の建設を客観的かつ理性的に取り扱い、関連の報告の発表を停止し、実際の行動によって両軍関係の安定した発展を維持するよう求める」と述べました。(玉華、謙)