北京
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絶滅危惧種であり、一時は7羽のみ生息と伝えられていたトキが、広東省広州で150羽以上に繁殖しました。11日、地元の長隆飛鳥楽園で初めてトキが公開されています。
東洋の宝石とも呼ばれたトキは2012年、国際自然保護連合(IUCN)により、世界の絶滅危惧種である「レッドリスト」に指定されました。中国では、野生のトキは1960年代に絶滅したと見られていましたが、1981年に陝西省の山間部で新たに7羽が発見されました。中国は以前から数ヵ所の保護区を設けて人工繁殖の研究を進め、成果を収めています。
広東省長隆グループの傘下にある広州飛鳥楽園で11日、今年生まれた8羽のトキが公開されました。地元の華南野生動物保護センターでは2011年からトキの人工繁殖を始めており、今は150羽以上に増え、ひなの生育率は96%以上となっています。
トキはかつて、中国東部、日本、ロシア、朝鮮に生息していましたが、環境の悪化などでその数が激減していました。
中国は繁殖研究のため日本に7羽のトキを提供するなど、日本とともに1980年代からトキの保護に共に取り組んでいます。現在、中国には3000羽、日本には500羽のトキが生息しており、両国友好の使者ともなっています。(殷、森)
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