北京
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中国の全面的な抗日戦争の勃発記念日に当たる7月7日、黒竜江省ハルビン市にある「侵華日軍第731部隊罪証陳列館」が、731部隊の細菌戦の兄弟部隊とされる、北支甲第1855部隊の名簿を初公開しました。名簿には、1855部隊のメンバー1242人の実名と個人情報が含まれています。これは中国において初めての、1855部隊メンバーに関する実名情報の大規模な公開となりました。
北支甲第1855部隊は悪名高い731部隊と同じく、第二次世界大戦中に、旧日本軍が中国で創設した細菌部隊で、主に人体実験や細菌戦の研究に携わっていました。1855部隊の旧本部跡は北京市天壇公園の神楽署にあり、その活動範囲は天津、石家荘、済南、太原、鄭州、青島などに及びました。
今回公開された1855部隊の名簿は、『北支那防疫給水部甲一八五五部隊留守名簿』というもので、1945年8月29日に編纂され、2016年に日本の国立公文書館から得たものです。
それによりますと、第1855部隊は計1242人からなり、そのうち16人が中心的な指導層で、華北地域に分布する5つの支部と8つの事務所、合わせて13の駐在機構を持っていたということです。同部隊は人体実験や細菌戦の研究を行い、華北にある旧日本軍の各師団に細菌戦を実施するための防疫給水班を配備していました。(Lin、謙)
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