北京
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「父から受け継ぎ、身に着けたい大切で貴い品性がたくさんあります」
習近平氏は家族愛に溢れた仲睦まじい家庭で育ちました。1歳にもならない頃、母親・斉心氏の勤め先が家から遠く、子どもの世話には不便だったため、断乳したばかりの近平氏を父親・仲勲氏に預けることになりました。
当時、仲勲氏は国務院副総理と国務院秘書長を兼務していましたが、仕事の合間を縫って4人の子の面倒を引き受けていました。お風呂に入れたり、洗濯物は全て自分でやり、お手伝いさんは雇いませんでした。仲勲氏はこれを子育ての醍醐味だと受け止め、子どもたちと一緒に遊ぶ時はいつも楽しく付き合っていました。
習近平氏の目には、「父親の倹約ぶりはいささか度を過ぎた」ようにも見えましたが、「私たちは小さい時から父のこうした教育の下、勤勉で質素に家計を切り盛りする習慣を身につけた」と振り返ります。
2001年、習仲勲氏の米寿の年。米寿祝いを開く予定でしたが、当時福建省長の職にいた長男・近平氏だけは公務のため欠席せざるを得ませんでした。近平氏は欠席の代わりに、父への思いを手紙にして誕生祝いの言葉を送りました。その手紙の中で、近平氏は「父から受け継ぎ、身に着けたい大切で貴い品性がたくさんあります」と綴りました。
父・習仲勲氏、妻・彭麗媛氏、娘と一緒に写った写真
「人民に奉仕することこそ、父母への何よりの孝行」
仲勲氏が近平氏からの手紙を読んだ後、理解を示しただけでなく、「やはり仕事を優先し、国家発展の大計を優先すべき」、「人民に奉仕することは、父母への何よりの孝行」と子どもや知人、親戚に話しました。
村の大隊党支部の書記から中国共産党総書記に、普通の公民から国家主席になるまで、習近平氏は終始、自らの行動理念として「全身全霊をかけて人民のために奉仕すること」を実践しています。
1978年8月、夏休みの社会実践活動で海南に来た近平氏と父親の記念写真
「両親を愛するのと同じように国民を愛せよ」
2013年11月、習近平氏が湖南省十八洞村に入り、視察と調査を行いました。村に入ると、家にテレビがなく、総書記の顔も知らないミャオ族の女性・石さんは習近平氏を家の中に招き入れてから、「お名前を何と呼べばよいですか」と丁寧に尋ねました。それを聞いた習近平氏は微笑みながら、「僕は人民のための奉仕係です」と自己紹介しました。その素朴な話しぶりは、その場にいた一人一人の心を温めました。
人民のために奉仕するという心を胸に、習近平氏は数多くの家庭がみな、素敵な暮らしができるようにすることを自らの奮闘目標にしています。「共産党が大衆に約束したことは、必ず果たすべきこと」と力強く話しています。習近平氏の人民を中心に据えた発展思想は、すでに新時代における中国の経済と社会発展の重要な導きになっています。