北京
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中国では5月20日は新たな記念日として流行しています。「5月20日」の中国語の発音が「我愛你(愛している)」とよく似ていることから、インターネット時代における「告白の日」とされています。この日に当たり、習近平主席と彭麗媛夫人のラブストーリーを思い出す人は少なくないでしょう。
「愛とは、傍にいてくれるだけでいい」
1987年9月、二人は結婚。盛大な式は挙げず、同僚と友人を集めて祝っただけでした。中国では結婚を知らせる習慣として、周りに飴を配るのですが、その飴も、直前になって買いました。結婚式は簡易なものでしたが、二人は満足と充実さを実感しました。これがいわゆる幸せと言うに違いありません。
1987年、習近平夫妻が福建省東山島にて
「愛とは相手への思いやり」
結婚した二人は、一方が幹部のため、よく現地調査へ出張し、一方は軍人歌手だったため、しばしば慰問で巡回していました。団らんする日は少ないものの、相手を理解し、思いやっていました。
1989年9月の習近平夫妻
習近平主席がいた福建省の冬は寒くなるため、彭麗媛夫人は自ら掛け布団を作ってあげました。彭夫人が中央テレビ局(CCTV)の旧正月・春節を迎える特別番組に出演するときには、習主席は家で餃子を作り、夫人の帰りを待っていました。
習主席、延安テレビ局の取材を受ける様子
「愛はともに家風を作ること」
二人は子供に厳しく、勤勉かつ節約を心がける家風の伝統を受け継いでいます。娘につけた名前は「明沢」で、「清らかな人になってほしい」という願いが込められています。
福州時代の習主席。娘と一緒に
家族三人と父の習仲勲氏
「愛とは一生寄り添うこと」
国家指導者になった習近平主席と彭麗媛夫人はともに姿を見せる機会が多くなりました。そのとき、いつも手を繋ぎ、暖かい雰囲気を醸し出しています。和気藹々の二人の姿に親しみを感じる国民は、習主席に「習おじさん」、彭夫人に「彭ママ」とあだ名をつけて呼ぶようになり、「国民的カップル」と見ています。
2015年4月20日正午。習国家主席がパキスタン訪問。夫妻は出迎えの人々に手を振って挨拶
「最も平穏な幸せとは、相手の肉親に認められること」
2015年2月13日、旧暦のお正月・春節を迎えるため、習近平主席は、若いとき7年間働いていた陝西省北部にある梁家河を訪れました。地元の人とは家族のような間柄になっており、夫人のことを紹介するときは、地元の方言で「家内だよ」と親しみを込めた言葉で声を掛けました。
「最も暖かい幸せ」とは、どこでも手を繋いでくれる人がいること、風や雨のとき、傘を差してくれる人がいることです。
2017年7月4日、習主席がドイツ正式訪問の際、夫人と手を繋いでタラップを降りる
2013年3月26日、習主席が南アフリカ訪問の際、夫人と手を繋いでタラップを降りる
外国訪問中、夫人のために傘を差す習近平主席
左図 2014年8月21日、モンゴル正式訪問、右図 2013年5月31日、トリニダード・トバゴ訪問
2014年11月18日、習近平主席が科学研究船「雪竜」号のドアをまたがって入った後、夫人に手を差し伸べ、「私の手を握って」と声を掛けました。
「最も甘い幸せ」とは、互いに立てること。多くの場所で、二人は「カップルウェア」で登場します。その温かく、微笑ましい様子は若者のカップル以上です。
「最もロマンチックな幸せ」とは、楽しみを分かち合ってくれること。2013年6月、コスタリカで農家が経営するコーヒー農場を訪れた際、習近平主席はコーヒーの花を夫人に寄せ、香りを嗅がせます。
2014年9月、インドでは夫婦がともにブランコに乗る姿が見られています。2014年11月、オーストラリア総督府の庭で、彭麗媛夫人が10カ月のコアラを抱き上げようとしたとき、「頭を撫でちゃいけないよ」と習主席は注意しました。
家族の幸せを大事にする習近平主席は「国の富強、民族の復興、人民の幸福は、結果として、一つ一つ家族の幸せや人民の生活レベルの向上として表されるものである」と述べ、各家族が良い生活を送ることを奮闘の目標にしています。(朱 星)