北京
PM2.577
23/19
米国のトランプ大統領は8日、「米国はイラン核合意を離脱し、核合意に伴って解除していた対イラン制裁を復活させる」と表明しました。
トランプ大統領はこの日、ホワイトハウスからテレビ演説を行い、「イラン核合意はよくないものだ。イランの核開発を制限する力は弱く、イランを制裁から免れさせているだけだ。核問題に関するイランの約束が嘘だということを証明する決定的な証拠を、米国は持っている」と述べました。
トランプ大統領は演説後に、イラン核合意離脱の文書に署名しました。
ホワイトハウスはその後に発表した声明の中で、「イランのエネルギー、石油化学、金融などの重要な経済分野を対象とする制裁を復活させる」としています。また、米財務省もこの日、「トランプ大統領の決定による対イラン制裁は、すでに実施されている」としました。
2015年7月、イランと米、英、仏、露、中、独の6カ国はイラン核問題に関する核合意を結びました。この合意に基づいて、イランは、核計画を制限すると同時に、核エネルギーの平和利用の権利を持ち、国際社会は対イラン制裁を解除することになっています。しかし、トランプ大統領は一貫して、この核合意に対して否定的な立場を取っていました。(玉華、謙)
関連ニュース