北京
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23/19
現地時間9日午前、中国の李克強総理、日本の安倍晋三首相、韓国の文在寅大統領は東京で中日韓サミットに出席した後、共同記者会見を行い、会議の成果を公表しました。
李総理は、その際「我々は共に中日韓3カ国の協力を振り返り、今後の協力について話し合った。このほど朝鮮半島で現れた積極的な変化をめぐって突っ込んだ意見交換をした。3者はこれまでに達成した共通認識を踏まえてチャンスを掴み、3カ国の協力が健全かつ安定した持続可能の発展を実現させることを推進し、力を合わせて朝鮮半島及びこの地域の平和と安定を維持していく」と述べました。
また、李総理は「中日韓3カ国の共同利益は食い違いよりもはるかに大きい。我々は定期的に首脳会議を開くことを決定した」と示しました。その上で、「3カ国はいずれもグローバル化と自由貿易から利益を享受した国である。より積極的に貿易と投資の自由化や利便化を促進して、中日韓自由貿易協定(FTA)の交渉プロセスや東アジア地域包括的経済連携(RCEP)の交渉を加速させ、地域の一体化を推進していくべきだ。3カ国は『中日韓+X』の協力メカニズムを確立し、共に『第四者市場』を切り開いていくことで意見が一致した」と明らかにしました。
さらに李総理は「朝鮮半島核問題が対話で解決していくという軌道に戻ったことを3カ国は歓迎する。第3回南北首脳会談が成功裏に行われたことを祝するとともに朝米首脳会談にも期待する。各側は現在の最適なタイミングを掴み、一日も早く対話を再開して、朝鮮半島問題の政治的な解決を実現させ、朝鮮半島の永久な平和実現に寄与していくべきだ。中国は引き続き建設的な役割を果たしていきたい」と述べました。
また、安倍首相は「3カ国は重要な隣国であり、首脳会議を通して相互信頼を育んだ。協力を推進して、食い違いを適切に管理し、コントロールしていくことは、地域や世界平和と安定に重要な意義がある」と指摘しました。そして、「人工知能やデジタル経済、基礎インフラ建設などの分野における3カ国の協力の余地は大きい。この地域と世界発展の重要なエンジンとなる」と示しました。さらに「南北首脳会談を積極的に評価し、各側と手を携えて前進し、朝鮮半島の非核化を推進して東北アジアの平和と安定を維持していくべきだ」と述べました。
文大統領は「韓中日は歴史、地縁ともに文化が近しい隣国であり、重要な協力パートナーである。韓国は中国、日本と協力して朝鮮半島の非核化を実現させることに力を入れ、朝鮮半島と東北アジアの永久な平和を推進していきたい。各分野における実務的な協力と民間交流を拡大して、3カ国がいずれもオリンピックや冬季オリンピックを主催する国であることを契機に人的交流を拡大していきたい」と述べました。(藍、星)