北京
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中国東南部の浙江省湖州は千年以上の歴史を持つ古い町で、恵まれた清らかで美しい環境はまるで江南水郷の水墨画のようです。湖と名のつく湖州にとって水環境の整備は特別な意味を持ちます。湖州市は水環境の整備に力を入れ、数年間に及ぶ努力を経て、太湖など重要な河川は継続して「三類」という良好な水質を保っており、生態環境建設のモデルに定められています。
浙江省は水環境の整備において、汚水の整備、洪水の予防、冠水の排出、給水の保全、節水の取組みなど、五つの対策を提出しました。これらの措置を着実に進めるため、湖州市は429億元を投資し、農村の生活汚水処理や河道の浚渫、さらに重要な汚染産業の整備など、六つの面で力を入れています。
また、湖州は全国で最も早く「河長制(河川保護責任者制度)」を導入した都市の一つです。太湖の岸辺に位置する小沈瀆村の村民委員会の主任・周麗斌氏は綿密な水質観測を行いながら、その状況をスマートフォンアプリ「河長」に入力していきます。
周氏は「毎週、自分が担当する川について、GPSを用いた観測を行っています。最近では、私の担当する流域で汚水が排出される状況はほとんど検出されなくなりました。また、水面の浮遊物の発見、水質が変化した場合でも、直ちに処理できるようになっています。私たち『河長』はカスタマイズされたスマホで作業を進めます。アプリ『河長』には幾つかのモジュールが設置されています。例えば、作業日誌や巡回記録、そして問題のアップロードなどがあります」と述べています。
中国の五大淡水湖の一つで「母なる湖」の太湖では、水環境の整備に取り組み、太湖沿岸の5キロ圏内の汚染企業はいずれも閉鎖されました。また、太湖の畔で暮らす漁師たちも長年の漁猟に別れを告げ、陸上で働き始めました。
長年にわたる努力を経て、湖州の水環境は改善されつつあり、2017年に地表水観測水質は初めて100%が地表水三類以上の基準に達し、自然と調和した発展にとって有益な結果をもたらしました。(hj 星)
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