「商山の早行」温庭筠

2017-09-14 09:25  JAPANESE-CRI

「商山の早行」温庭筠

00:00:00
00:00:00

 今年の北京はいつになく春の訪れが早いように感じています。暦の上でも春分を過ぎ、朝も明るくなるのが早くなってきました。私にとっては、いよいよ早起きランニングのシーズン到来です。この時期、日本では卒業式なども行われ旅立ちのシーズンでもありますね。私が大学を卒業する頃は、卒業旅行にペンションに泊まるのが流行でした。今は、ペンションなんていう言葉も死語になっているかもしれません。先日、北京空港で卒業旅行風の2人の男子大学生を見かけました。「指差し中国語会話」なる本を片手に、苦労しながらタクシーに乗るところでした。お手伝いしようかなとも思いましたが、若い2人のこと。きっと何とかなると思い、心の中で「頑張って!」とつぶやいて通り過ぎました。収穫の多い、旅になりますように。さて、今日は温庭筠の「商山の早行」を紹介します。

「商山の早行」温庭筠

 作者、温庭筠は晩唐の詩人。山西省太原の人。若い頃から文才は認められていましたが、素行が悪く結局、科挙の試験は何回か受けましたが合格しませんでした。しかし、8回腕組みすると16の詩ができると言われるほど、詩の才能には溢れていたようです。タイトルの「商山の早行」は、西安の東南約140キロの商山という所を、朝早く出発するという意味です。「征鐸」の征は旅にでること、鐸は旅人が馬の首に付けた大きな鈴をいいます。2句目の「故郷」と出てきますが、これは作者の故郷太原ではなく、長安を指しているようです。この後は「霜」「槲葉」つまりかしわ、「枳花」からたちと季節を表す単語が並びます。「霜」と聞くと冬のイメージが強いのですが、かしわやからたちは、やはり春です。一気に春にならず、遅霜でも下りたのでしょう。白い霜と白いからたちの花。色とりどりではない春の描写が、作者の気持ちをよく表しています。

ラジオ番組
10月29日放送分
00:00:00/00:00:00
  • ハイウェイ北京<月曜日>の担当者 劉叡琳_fororder_周一刘睿琳130
  • ハイウェイ北京<火曜日>の担当者 王小燕&斉鵬_fororder_周二小燕齐鹏130
  • ハイウェイ北京<水曜日>の担当者 謝東&劉非_fororder_周三谢东刘非130
  • ハイウェイ北京<金曜日>の担当者 劉叡&孟群_fororder_周四刘睿孟群130
  • ハイウェイ北京<金曜日>の担当者 任春生_fororder_周五任春生130
  • ハイウェイ北京<週末篇>_fororder_北京直通车周末篇
特集ダイジェスト
最新コラム
新華社_fororder_12日中友好協会_fororder_11人民網日本語版_fororder_10人民中国_fororder_9中国網日本語版_fororder_8東方網日本語版_fororder_7JAPAN online_fororder_5
UTYテレビ山梨_fororder_4中華網日本語版_fororder_3東方通信社_fororder_2中国百科検定_fororder_132959111934859451北京観光_fororder_1