いま中国では「緑色運動(エコ運動)」という言葉をよく聞きます。全国で、環境問題に取り組もう という動きが起こっているんです。
旅行業界、特にホテル業界では具体的な取り組みが始まっています。今年6月13日から、北京市内にある13のホテルでは、歯ブラシやカミソリなどのアメニティーを置かないところが出てきています。こうしたホテルは「エコホテル」と呼ばれ、注目を集めています。
ある「エコホテル」では、資源の節約を目指して、歯ブラシ・歯磨き粉・スリッパの3点について、部屋に置くのを止めています。予約受付時にいちおう案内をしているので、ほとんどのお客さんは自分の家から持参してくれているそうです。ただ、一部のお客さんについては理解が得られない場合が あります。その時は、フロントで無料で渡しているそうです。
また、シーツやタオルなどの交換回数を「毎日換える」のではなく「汚れたら換える」「要望があれば換える」ことにしています。洗濯回数を減らし節水・節電につなげようとするもので、これもまた、ほとんどのお客さんに理解してもらえているようです。ただし、「毎日換えてほしい」というお客さんもいるので、臨機応変に対応しているようです。ちなみに、料金は今のところ「値引きなどは考えていない」とのことです。
北京だけではなく、上海など他の都市でもこうした「エコホテル」が増えています。環境問題は世界中で取り組まなければならない問題。「エコホテル」は、これからますます注目されていくことでしょう。
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