<中国ビールと言えば青島>
8月13日(土)から16日間に渡って、「青島国際ビール祭り」が開催されます。
"中国のビール"といえば、やはり青島。青島でビール作りが始まったのは、1903年のこと。当時、青島はドイツの租借地で、ドイツから原料や技術を導入してビール作りがはじまりました。いまや、青島ビールは、世界で最も多く飲まれている中国ビールで、年間生産量は30万トン以上と言われています。
青島では、1991年からビール祭りが行われるようになり、今年で15回目を迎えます。中国を始め、日本、韓国、アメリカ、ドイツ、イギリスなど世界各国のビールが飲めるとあって、今年も多くの人出が予想されています。
<中国はビール大国>
中国は、ビール消費量が世界1。1位になったのはここ2,3年のことです。
しかし、実は、ひとりあたりのビール消費量は年間19.7リットルと、それほど多くないんです。内陸部などで、まだビールが普及していない地域があるためです。
ただ、青島ビール祭りをはじめ、都市部を中心に中国各地でビールフェアがさかんに行われていますし、あちらこちらでビアガーデンが開かれてるようになりました。ビールファンはもっと増えていきそうな予感です。
<中国のご当地ビール>
北京のご当地ビールは「燕京ビール」。北京で一番飲まれており、どの店に行っても置いてあります。人民大会堂で行われる食事会でも出されるほど、"北京の顔"と言っていいビールなんです。
あっさりと飲みやすく、値段も1缶2ー3元(30ー40円)とお手ごろ。
ほかにも、中国各地にはたくさんのご当地ビールがあります。青島の「青島ビール」はもちろん、広州の「珠江ビール」、雲南省の「大理ビール」、湖北省の「金龍泉ビール」、湖南省の「雁牌ビール」などなど。
<海外ビールメーカーも進出>
1990年代おわりから、欧米や日本など多くのビールメーカーが中国に進出しています。
特に、2002年のWTO加盟によって、ビール関税が42%にまでなっているので、海外のビールがますます入ってきやすくなっているんです。ライバルがたくさん増えて、国内のメーカーは大変なようです。各ビールメーカーでは、イベントを開いたり、スーパーマーケットなどでキャンペーンを開いたりして、しのぎを削っているようです。
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