これから夏本番を迎える中国。この時期、飛ぶように売れている「アイス」についてご紹介します。
中国では、ハーゲンダッツやサーティワンなどの専門店も人気を集めていますが、一般的で皆に親しまれているのは1元から3元(1元は約13円)ほどの棒状のアイスです。
アイスのメーカーは沢山ありますが、中国乳製品会社大手の「蒙牛」や「伊利」といった国内の会社、そしてスイスに本社がある日本でもおなじみの「ネスレ」などが主力となっています。
●安くて美味しい「蒙牛」のアイス
中でも安くて美味しいと評判の「蒙牛」ですが、こちらはモンゴルに拠点を置く、1999年設立の新しい会社。
設立から6年ほどで中国を代表する乳製品会社のひとつに成長し、2004年6月には香港市場に株式も上場しました。
その成長の理由としては
(一)まず中国全体で健康志向が高まっており、乳製品がよく売れている。今後も成長する可能性を大いに秘めた分野であること。(輸送網も整備され、冷蔵のシステムなどが整ったことも理由として挙げられます。)
(二)モンゴルに拠点を置くメリットを生かし、安定した原料を確保して高品質の製品を作り続けていること。
(三)また積極的に宣伝活動を行い、急速に知名度を高めたこと。
(四)製品開発に力を入れ、牛乳・ヨーグルト・アイスなど、あわせると250種類以上に及んでおり、他を圧倒していること。
業界で、はじめて北京オリンピック選手専用乳製品メーカーにも指定されるなど、今後も成長が期待される「蒙牛」ブランド。 今後もたくさんの種類が楽しめるとこになりますが、なんといっても「安くて美味しい。どんなところでも売っている。」これが人気の秘密のようです。
●「緑豆」味のアイス 健康感もあり人気
「緑豆」は、もやしの種、中華食材・ハルサメの原料などとして使われている食品で、中国では夏によく食べられています。ビタミンA・B・Cを多く含み、疲労回復、熱をとる解熱作用があるといわれ、またニキビやソバカス防止といった美容効果もあり、ダイエットにもよく利用されています。
各メーカー緑豆の商品を出していますが、それぞれ1元ほど手ごろで、味もさっぱりしています。
健康感もあいまって、子供から大人まで性別を問わず緑豆のアイスは人気を集めています。
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