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天津(1)
   2005-07-25 10:06:10    cri
<天津基本情報>

天津は、北京の南東およそ120キロ。北京・上海・重慶とならぶ「中国4大直轄市」のひとつ。

人口はおよそ960万人。

渤海湾に面した港町で、古くから華北地方における経済・貿易の中心地として発展してきました。

<天津へのアクセス>

・北京からは、鉄道やバスなどが多く交通の便が良いです。所要時間は1時間半ー2時間。

・日本からは、名古屋空港から直行便あり。また、天津と友好提携を結ぶ神戸からは、「燕京号」というフェリー便が出 ています(毎週金曜午後0時 神戸港発→日曜午後2時 天津港着)。

<天津の観光スポット>

・「古文化街」

天后宮

古文化街

港町の天津には、海の女神を祀った「天后宮(てんこうぐう)」という寺院があります。この「天后宮」から南北にのびる門前町が「古文化街」です。500メートルほど続く通り沿いには、骨董品や民芸品を扱うお店がズラリと並んでいます。また、古い建物を改修して商店にしているので、通りを歩くと、まるで清の時代にタイムスリップした気分になれます。

 お土産物におすすめなのは、天津の伝統的な民芸品。天津は古くから港町として栄え、多くの職人が集まる場所でもありました。天津の民芸品で人気なのは「泥人形」と「年画」。

「泥人形」は、泥で型をつくり、乾燥させて焼いたあと、絵の具で色付けしたもの。子供や老人、職人など、庶民をモチーフにしたものが多く、素朴で味わい深い人形です。また、中国では「泥人張(張さんがつくった泥人形、の意。清の時代、張明山という人物が作り始めたことから)」と呼ばれています。

泥人張

泥人張

 「年画」は、中国で春節(旧正月)になると民家の門や室内に貼る縁起の良い絵のこと。多色刷りの木版画で、題材は神話・縁起物・花・鳥獣など多岐に渡ります。天津の「年画」は全国的にも有名で、天津郊外の「楊柳青」という農村は300年以上の歴史をもつ「年画」の産地。

楊柳青年画

楊柳青年画

・「食品街」

 食品関係の商店がずらりと並ぶショッピングモール。ここでは、「天津3大食品」を食べることができます。「天津3大食品」とは、

1、麻花(かりんとうのような、小麦粉の揚げ菓子。日本でも中華街などで売られている。本場・天津の麻花は、大きいもので30センチくらいある。)

天津麻花

天津麻花

2、包子(肉まん。1858年創業の老舗『狗不理包子』は有名で、北京にもチェーン店がある。)

狗不理包子

狗不理包子

3、耳朶眼炸ゴウ(直訳すると、『耳の穴揚げ餅』。天津の『耳朶眼(耳の穴)』という名の横丁で作られ始めたことから、この名がついた。餡の入った団子を揚げたもの。外はパリッと、中はトロッとした食感が特徴)

耳朶眼炸ゴウ

耳朶眼炸ゴウ

の3つです。ぜひ味わってみてください。

<余談・天津甘栗の話>

 日本でもおなじみの「天津甘栗」。もちろん天津は、栗で有名な街です。秋から初春にかけて、天津のいたるところで甘栗の露店が並びます。しかし、「天津甘栗」は、「天津でとれた栗」という意味ではありません。河北省・燕山山脈一帯でとれた栗を、天津で加工し出荷するので、こう命名されているんです。しかし、この地方の栗はとにかく絶品なので、冬の天津でぜひアツアツを食べてみてください。

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